北海道の太平洋側沿岸のむかわ町特産のししゃもは、ここ数年、漁獲量が減り続けていますが、室蘭市にある研究所が、ししゃもの稚魚の大量飼育に国内で初めて成功し、今後、詳しい生態が分かれば、資源の回復につながるのではないかと期待されています。 ししゃもの稚魚の大量飼育に成功したのは、北海道室蘭市にある道立総合研究機構栽培水産試験場の石田良太郎さんたちの研究グループです。 研究グループは、漁獲量の減少を受けて3年前からししゃもの研究を始め、稚魚のときに川から海に移動するししゃもの生態から淡水と海水の両方を使い分けて飼育したり、えさの栄養分を工夫したりした結果、ことし3月に人工ふ化させた稚魚は現在では、およそ1500匹が体長8センチほどに育っています。 研究グループによりますと、ししゃもの稚魚の大量飼育に成功したのは、国内では初めてだということです。 ししゃもの漁獲量は少なく、国内で流通しているものの