マルハニチロ農薬混入、元契約社員に１億円賠償命じる：朝日新聞デジタル群馬県大泉町のアクリフーズ（現マルハニチロ）の工場で冷凍食品に農薬が混入された事件で、同社が元契約社員の阿部利樹受刑者（４９）＝偽計業務妨害などの罪で実刑が確定＝に１億円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁（足立堅太裁判官）は２５日、全額の支払いを命じる判決を言い渡した。 同社側は、阿部受刑者が昨年１０～１１月に冷凍食品に農薬を混入したため、商品の回収を知らせる社告を出して約５億９７００万円かかったと主張。この一部の１億円の支払いを求めていた。 訴訟では、阿部受刑者が「大変な迷惑をかけた。一生かけて支払い、誠意を見せていく」と争う意思を示さなかったため、地裁は全額の支払いを命じた。 マルハニチロは「主張が認められ、一つの区切りがついたと思っております」とのコメントを出した。
