平成23年に大津市立中学校の男子生徒=当時(13)=が自殺したのは「いじめが原因」として、遺族が元同級生らに損害賠償を求めた訴訟で、9月から4回に分けて遺族や元同級生計12人に対して行われた尋問が14日、終了した。来年5月8日に結審の見込みとなり、5年以上にわたった大津地裁での訴訟に結論が出る。 尋問で注目されたのは、公開の法廷で話すのが初めての元同級生3人。姿が見えないように設けられたついたての中で、3人とそれぞれの保護者、当時の担任への尋問が行われた。 元同級生らはこれまで暴行の事実などは認めているが、いずれも「いじめの認識はなかった」としてきた。尋問でも同級生らは男子生徒に馬乗りになったり、体を押さえて蜂の死骸を口の上に乗せたりなどの行為は認めたが、いずれも「遊びだった」「身体的、精神的に傷つけた認識はない」などと主張した。 また、遺族側が、市の設置した第三者調査委員会の調査報告書や