いつもならスルーしてしまうのだけど、このヤキの回りかたはすごいものがあるな。 ことに、戦後の復興から高度経済成長を経験した人々にとっては「よくぞ生き抜いた」との思いが強いに違いない。その「力」となったのが、国民の中心に昭和天皇がおられたことである。 戦後の国づくりをめぐっては、敗戦によりそれまでの価値観の多くが否定されたこともあり、さまざまな考えの違いがあり、対決や抗争があった。それでも大多数の人が前向きに取り組むことができたのは、国民の間に天皇を中心とした求心力があり「一体感」があったからといえる。 このことは、実に多くの人たちが、昭和天皇の全国御巡幸によって励まされ苦難に立ち向かうことができた、と述懐していることからも十分わかる。 昭和天皇の全国御巡幸はGHQ政策としては成功だった。が、私はその時代を知らない。私はそれなりに昭和の時代を生きてきたが、庶民は天皇家に距離をもっていた。昭和