宿泊できる廃村が長野県飯田市にあるらしい。 廃村とは、つまり人がいなくなった村のことであろう。 そのようなところに宿泊とは、なにやらアウトローな雰囲気が漂ってくるが、そうではない。 その廃村は、無人となった今でも元住人や市によって管理されており、 希望すれば民家を宿泊用に貸してくれるらしいのだ。 実際に行って、泊まってきた。 (木村 岳人) その村の名は、大平宿 その廃村とは、長野県南部の飯田市から20kmほど離れた山の中、 標高約1100mのところにある大平宿(おおだいらじゅく)である。 大平宿は、江戸時代中期より南木曽の妻籠宿と城下町飯田を結ぶ 大平街道の宿場町として栄えた山村集落であった。 しかしながら、時代の流れと共に大平街道は使われなくなり、 昭和45年、住民たちは集団離村で大平を離れ、この村は廃村となった。 その後、無人になった大平の町並みを保存しようと「大平宿をのこす会」が発