国の予算がどうなっているのかを考える前に、「大きな政府小さな政府」論の基本に戻る。よく話題になるのは、公務員がその国でどれほど大きな割合を占めているかだ。これに関しては、内閣府社会総合研究所が昨年8月に公開した調査がある。といっても中身の成果物は、野村総研の手によるものだったりする。ここにも官製経済がひょっこり顔を出している。 ■公務員数の国際比較に関する調査(内閣経済社会経済研究所) http://www.esri.go.jp/jp/archive/hou/hou030/hou021.html 日本の公務数は約538万人。人口1000人あたりでは42人、となっている。さらに公益法人や自治体の非常勤職員を加えると、1000人あたりの割合は7人程度増加する。つまり1000人あたり約50人、国民の20人に1人が、行政に関わっている。人口1000人あたりの国際比較では、イギリス98人、アメリカ7