<まんが評論家・呉智英(ホーチンフェイ)さん> このところ読みにくい名前の子どもが増えている─。やたらと難しい漢字を多用し、奇をてらうばかりの読みづらい名前。わが子を溺愛するあまり、常識をわきまえ空気を読むことを忘れるひどい親が激増しているようだ。 最近の例では 「悠仁」 などというどう読んだらいいのか、どこが名字なのかもわからない、お前はどこの騎馬征服民族の末裔か! と思わせるような名前の幼児を見かけた。こういう難読名の子をもつ家庭は例外なく非常識な親姉弟を抱えているものだ。負け戦をしかけておきながら責任を取らなかったり、側近にねつ造メモを遺させたり。留学先のヨーロッパでご乱交を繰り広げるようなモンスターファミリーである。この子も将来どう育つか、推して知るべしだ。 こうした名付けをしてしまう親たちは、授かった子どもの命の価値を勘違いしているのだろう。子どもなどというのはただの労働力であり