2018年秋クール(10月~12月放送)のテレビアニメとして話題をさらっていった2つの作品、『ゾンビランドサガ』と『SSSS.GRIDMAN』。この両作品が先日、あまりにも対照的すぎる最終回を迎えた。比較することで際立つのは、両作品において「現実」と「アニメ(作品/キャラクター)」が取り結ぶ関係性の違いである。 ゾンビランドサガ 『ゾンビランドサガ』は佐賀県の「ご当地アイドル」としてゾンビとして蘇った(=故人の)キャラクターがアイドルとして活動する姿を描く。「すでに死んでいる」キャラクターが「生き生きと」描かれることで逆説的に「生きる」とはどういうことかが掘り下げられるのだ。 「アイドル」と「キャラクター」はしばしば似たものとして扱われる。重要な差異として、いわゆる「リアルアイドル」には当然現実世界における肉体があり、加齢もすれば怪我や病気でステージに立てなくなることもある。一方、「つくり