写真は4日、プーシキン博物館に展示されたプーシキンとダンテス男爵の決闘で実際に使われた銃。(c)AFP/ALEXANDER NEMENOV 【モスクワ/ロシア 14日 AFP】「決闘」が禁止されてから1世紀以上が経過するロシアでは、モスクワのプーシキン博物館(Pushkin Museum)で、「決闘の歴史展」が5月まで開催されている。同展は、「名誉」が最大の価値とされた時代の記憶を人々に伝えている。 もともとロシアでは、「個人の名誉を守る」ための決闘は「ヨーロッパの野蛮な風習」とされ、特に貴族の間ではなじまないものであった。 ロシアで最初に決闘が行われたのは1637年。しかし、決闘に挑んだのは2人ともドイツの役人だった。 しかし、18世紀初頭にピョートル大帝(Peter the Great)が「ロシアが欧州に肩を並べる」ための改革の一環で決闘を肯定したことから、主に名誉を重んじるエリートの