北海道にある北朝鮮関連施設が、相次いで警察や検察の捜索を受けている。脱税などの所得税法違反の容疑だ。日朝間の緊張が高まるなか、北朝鮮関連の捜索が行われることは、もはや珍しくもないが、今回の捜索で異例なのは、捜索対象がグルメ雑誌にも紹介された有名ジンギスカン店で、経営者も逮捕されてしまったことだ。一体、どんな店だったのか。 札幌地検などは2007年2月5日午前、札幌の繁華街、ススキノにあるジンギスカン店「」本店など約10ヶ所に対して所得税法違反の疑いで家宅捜索を行い、同店経営者の金和秀(66)、徐澄子(61)、李正愛(34)の各容疑者を同容疑で逮捕した。 脱税したカネが北朝鮮に送金された? 03年から05年にかけて、売り上げを過少申告し、所得税約1億7,000万円を脱税した疑い。さらに、金、徐両容疑者が、かつて北海道本部の幹部を務めていたことから、地検は脱税分が北朝鮮に送金された可能性も