第13回 昭和町風土伝承館・杉浦醫院 → 韮崎大村美術館 → 韮崎駅 <平成が終わった2019年から東京オリンピックが開催される2020年にかけて、日本は変革期を迎える。令和の新時代を迎えた今、名実共に「戦後」が終わり、2020年代は新しい世代が新しい日本を築いていくことになるだろう。その新時代の幕開けを、飾らない日常を歩きながら体感したい。そう思って、東京の晴海埠頭から、新潟県糸魚川市の日本海を目指して歩き始めた> 今回のスタート地点は、「昭和町風土伝承館・杉浦醫院」である。前回は、武田家の隆盛と共にあった甲斐国のいわば表の歴史に触れながら甲府の市街地を歩いてきたが、今回は知られざる裏の歴史も見ていきたい。そのために、少し回り道になったが、前回は中央自動車道・甲府昭和インターから徒歩20分ほどのこの地まで歩いてきた。 武田家滅亡後も、幾度かの領主交代を経て江戸幕府の直轄領として続いた甲斐
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