中小企業の従業員らが加入する「協会けんぽ」の昨年度の決算は、保険料率を全国平均で10%に引き上げたことなどから、収支は3000億円余りの黒字となる見込みです。 「協会けんぽ」によりますと、昨年度・平成24年度の支出は、高齢者医療への負担金が前の年度と比べ3028億円増え、全体で前の年度を4032億円上回る8兆2023億円となりました。 一方、収入は、保険料率を全国平均で10%に引き上げたことなどから前の年度より4547億円増えて8兆5127億円となりました。 その結果、収支は3104億円の黒字となる見込みです。 「協会けんぽ」は、黒字の3104億円を準備金として積み立てていますが、保険料率を10%に維持するため、順次、取り崩すことにしており、「協会けんぽ」の試算では、高齢者医療費の増加などにより、早ければ平成27年度には準備金がなくなるということです。 その場合、保険料率をさらに引き上げる