法務省が6日、不法滞在などのフィリピン人計75人をチャーター機で一斉に強制送還したことが同省関係者の話でわかった。 同省は安全確保とコスト削減を目的に、今年度予算でチャーター機の費用約3000万円を計上しており、初の「集団送還」実施となった。 関係者によると、75人は、不法滞在や犯罪を起こしたことなどを理由に国外退去命令を受けながら、自費での帰国を拒んだ者。同日午後、同省が用意したチャーター機で成田空港からフィリピン側に送還された。 外国人の強制送還にはこれまで民間機が使われていたが、外国人が暴れて搭乗拒否されるケースがあったり、1人の送還に数人の警備が必要でコスト高となったりしていたことから、集団送還が導入された。