JR西日本は30日、JR大阪三越伊勢丹などを運営する子会社、ジェイアール西日本伊勢丹(京都市下京区)が、平成24年12月時点で94億円の債務超過に陥ったことを明らかにした。JR大阪三越伊勢丹の営業不振が原因で、今後は財務健全化に向けた抜本的な再建策が必要となる。 JR西によるとジェイアール西日本伊勢丹の資本金と資本剰余金の合計は180億円だが、累積赤字は274億円に達したという。債務超過になると全ての資産を売却しても債務が返済できず、今後の資金調達も困難になる。 JR西の松浦克宣常務執行役員は同日の会見で「JR大阪三越伊勢丹の抜本的な再建策について関係者で協議を進めている」と述べた。だが減資や増資、事業縮小など具体策については言及しなかった。ジェイアール西日本伊勢丹はジェイアール京都伊勢丹も運営。JR西が6割、三越伊勢丹ホールディングスが4割を出資している。 JR大阪三越伊勢丹の24