【上海・隅俊之】鳥インフルエンザ(H7N9型)の感染が中国で広がっている問題で、上海市政府は7日、新たに59歳男性と67歳男性の2人の感染が確認されたと発表した。ともに治療中という。接触者に症状は出ていない。感染者は上海市、安徽、江蘇、浙江各省で計20人(うち死者6人)になった。 発表によると、上海市内で感染が判明した10人に接触した計194人のうち、2人に発熱などの症状があり、治療を受けているが、H7N9型には感染していなかったという。 一方、7日付地元紙によると、上海市の楊雄市長が6日に市内の複数の食品市場を視察し、生きた鳥の販売禁止措置など、鳥インフルエンザの感染拡大の防止徹底を指示した。上海市内では、これまでにニワトリなど9万8000羽が殺処分された。