6月25日、カタールのハマド首長が四男のタミム皇太子(写真)に権限を移譲し、退位することが分かった。写真は5月、ドーハで撮影(2013年 ロイター/Fadi Al-Assaad) [ドーハ 25日 ロイター] - カタールのハマド首長(61)が四男のタミム皇太子(33)に権限を移譲し、退位することが分かった。湾岸アラブ諸国の君主が存命中に退位するのは異例で、円滑な権限移譲を行うのが狙いだとみられる。 首長府は、ハマド首長が25日午前に国民向け演説を行い、同日を祝日にすると発表した。 カタールは人口約200万人の小国だが、液化天然ガス(LNG)の輸出では世界1位で、積極的な海外投資や「アラブの春」を財政面で支援したことでも知られる。ハマド首長は、衛星テレビ局アルジャジーラの設立や2022年のサッカー・ワールドカップ(W杯)招致を通じて、同国の国際的な知名度を引き上げた。 国営メディアに