7月1日の山開きを控えた富士山で、山頂のトイレの問題が浮上している。県内の登山口は7年ぶりに開山日の登頂が可能となったが、山頂の公衆トイレは5日まで利用できない。世界文化遺産登録で登山者の増加が予想される中、県は山頂近くの山小屋で早めにトイレを済ませることを促し、携帯トイレの持参も呼び掛けている。 県観光政策課によると、山頂には、環境省が管理するトイレと、山小屋などのトイレが計2カ所ある。環境省のトイレは6日、山小屋のトイレは10日に運用が開始される見込み。いずれも開設時期は例年通りだが、今年は、県内の登山道の開通が予想より早まったことから、山開きから5日間のトイレ利用について対応が求められることになった。 トイレ開設の前倒しは、使用する水などを運び上げるブルドーザーの運搬ルートに雪が残るため、通行できず、難しいという。 一方、山梨県側の吉田ルートは例年、1日に山頂まで通行規制が解除