【ニューヨーク時事】国連のムラデノフ事務総長特別代表(イラク担当)は23日、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」がイラク北部で他宗教・宗派の信徒や少数民族の誘拐、処刑といった非人道的行為を激化させていると明らかにした。同日行われた国連安全保障理事会への報告で述べた。過去数週間で「数万人が家を追われ、多くが誘拐されたり、処刑されたりした」という。 ムラデノフ氏によれば、イスラム国が支配する北部ニナワ州で、少数派のキリスト教徒のほか、シーア派イスラム教徒やトルクメン人が改宗などを迫られ、応じない場合、組織的な誘拐や殺害の対象となっている。