イギリス・スコットランドのルイス島で発見されたという、中世のチェス駒があります。制作年は12世紀(1150年〜1200年ごろ)と言われています。 主にセイウチの牙でできており、おそらくノルウェーで作られたと推測されています。 スコットランドのルイス島とはこの辺り。 Harris Tweedという羊織物の生産地としても知られています。 スコットランド地方の中でもかなり北の方です。 歴史的には古代にはケルト系のゲール人が定住し、マン王国の一部となり、9世紀ごろからヴァイキングの侵攻も受けつつ、ノルウェー王の勢力下にあったこともあります。 スコットランド王国の一部となったのは13世紀以降。 ノルウェー産のチェスが見つかったというのも頷けます。 さて、ここまで駒の写真がありませんでしたが。 私が本物の写真を持っていないからなんですね。 この駒のほとんどがロンドンの大英博物館に所蔵されています。 a