米国の低所得者向け高金利住宅ローン(サブプライムローン)の焦げ付き問題で世界的な株安が進む中、金や原油などの商品相場が年明け早々、相次ぎ史上最高値を更新している。本来なら株式などの金融市場に向かうはずの投機資金などが商品市場に続々と流入していることが最大の理由だ。商品相場高騰はインフレにもつながりかねず、経済の新たな不安材料として懸念が広がっている。 トウモロコシや大豆の先物も、原油高に伴って急騰 ニューヨーク・マーカンタイル取引所の金先物相場では、年初から価格が急騰し、10日には取引の中心となる2月渡しの終値が前日終値比11.90ドル高の1オンス=893.60ドルと史上最高値を更新した。11日には一時、同900.10ドルと、初めて900ドル台に乗せた。東京工業品取引所の金先物相場でも9日、最も取引量が多い12月決済物の終値が、前日終値比37円高の1グラム3134円と、1984年3月6日の