銃撃事件を受けて、自分の存在が否定されていると衝撃を受ける人々米国での銃撃事件は、ノルウェーでも大きな波紋を広げている。同性愛者の権利が否定され、イスラム教徒への憎しみが広がるのではないかという不安から、議論を活性化させようと人々が声をあげはじめた。イスラム教徒や同性愛者にとっては、ノルウェーはいまだに住みにくい社会であること。特に、同性愛者であると同時にイスラム教徒である人にとっては、カミングアウトがさらに難しいことなどが議論されている。 オスロ市民が米国大使館前に追悼の花束 憎しみの連鎖に動揺 同性愛者と宗教が異なる人々への支持と国民の団結力を強めるために、ノルウェーの政治家や各政党は、人々に今年のゲイパレードに参加することを強く訴えている。意外なことに、「パレードなどは左派勢力のすることだ」と通常は距離を置きやすい与党・右翼ポピュリスト政党の進歩党までもが、参加を強く呼びかけている。