技術力と先進性で日本の家電業界をリードしてきたシャープの苦戦が続いている。2月3日には2015年3月期の連結最終損益が300億円の赤字になる見通しを発表。300億円の黒字を見込んだ従来予想から一転、2期ぶりの赤字になることが確実になってきた。同社がここ数年、苦境にある原因は様々だが、その1つに国際競争の激化があるのは間違いない。中国・韓国勢が強力なライバルに成長し、新興国を中心に存在感を高めてきた。 だが、全ての新興国で中国・韓国勢が圧倒的支持を集めているわけではない。日本製品、中でもシャープ贔屓という国も存在する。南海の秘境、パプアニューギニアだ。同国への渡航暦10回以上、日本・パプアニューギニア協会会員でもある旅行作家、山口由美氏に同国の最新事情と日本企業にとってのビジネスチャンスについて聞いた。 聞き手は鈴木信行 まずは消費市場としてのパプアニューギニアの可能性についてお聞きする前に
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