自分の身の丈にあった“ちょうどいい買い物”をするのは難しいものです。中沢明子さんの著書『埼玉化する日本』(イースト・プレス)をめぐる対談前編は、『都市と消費とディズニーの夢』の著書もある速水健朗さんと「マス消費」「高感度消費」をキーワードに話題が広がりました。どちらかを選ぶのではない、両方を享受できる場はあるのでしょうか? 買い物好きが書く「消費論」があってもいい 速水 ほとんどの人たちは基本的に、都市に関するイメージの悪さが60年前のレベルから変わっていなくて、それはたぶん都市の広報活動がうまくいってないからなんですよ。今ってどんどん集積に向かっているので、本当は都市生活をみんな便利だと思っているんだけど、なんとなく都市化は悪だっていう感じ、後ろめたさもあるみたいな。 中沢 私としては、そういうハイコンテクストな、高感度で、常に時代の最先端の中に身を置くような中にずっと居続けるライフスタ
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