【第1回】茂木健一郎"日本人が英語を話せないワケ" 自動翻訳機ができれば、英語学習は不要になるのか。答えはNOだ。脳科学者の茂木健一郎氏は「現地の人と同じように喋れなければ仲間に入れてもらえず、時代とともに変わる“生”の言葉を捉えきれない」という。イーオンの三宅義和社長が、茂木氏にそのわけを聞いた――。(第2回) 5歳の女の子は「ウプヌシ」と言った 【三宅義和氏(イーオン社長)】「自動翻訳機ができると英語を学ぶ必要がなくなるのでは」という話をよく聞くのですが、茂木さんはどうお考えですか? 【茂木健一郎氏(脳科学者)】それは違うと断言できます。学生にもそういう考えが多くて困っています。なぜ英語を学び続ける必要があるかと言うと、言葉は常に変化しているからです。例えば日本では2017年に「忖度」という言葉が流行って一時期みんな使っていましたけど、2018年に入ったら会話で使われなくなりましたよね