林農相は16日の閣議後の記者会見で、政府の規制改革会議農業作業部会が発表した改革案が全国農業協同組合中央会(JA全中)の廃止などを求めたことについて、「真剣に検討する必要がある」と述べた。 林氏は、「農産物の販売などで農業者の期待に十分応えていないという声がある」などと指摘。地域農協の創意工夫を生かすべきだとの見方を示し、「改革案と問題意識は共通している」と強調した。 政府は6月に農業改革案をまとめる。林氏は「農業を成長産業にする改革案を早急に検討したい」と意欲を示した。 一方、JA全中の万歳章会長は同日午後、農水省内で記者団の取材に応じ、改革案について、「農協解体の流れをくんだ意見」と反発した。