今回、黒田日銀が実施した追加緩和は、内外にデフレ脱却に向けた強い決意を示した。GPIFの投資方針変更発表と同時に行われた事、補正予算の編成に向けた動きが着々と行われている事、そして何より当日安倍総理と3メガバンク頭取の昼食会合が行われていた事実は、これがオールジャパンの不退転の取り組みであることを、世界に強く印象付けた。 それではこれは、デフレ脱却に向けた想定の範囲内の予定の行動であるか?答えはNOである。もし当初想定していたようにアベノミクスの第3の矢が威力を発揮し、日本のデフレマインドが改善して2%物価上昇に向けて順調に歩んでいれば、アメリカ経済が順調に回復しつつありFRBが量的緩和を終了した今、最後の実弾であるトリプル3の緩和策を発表する必要は無かったであろう。 改めて、今回の追加緩和策は以下の様に読み解く事が出来る。 GPIFの資金を33兆円、国債から主として国内外の株式買取に振り