Javaを使って企業システムなどのソフトウエアを開発する場合,クラスの依存性が問題になることがよくあります。例えば,あるクラス(クラス1)が機能するために別のクラス(クラス2)が必要だとします。この場合,クラス2がまだ実装されていないと,クラス1の動作を確認できません。つまり,クラス2が完成するまでクラス1の開発が止まってしまいます。 この問題を解決するために使われるのが「モック」と呼ばれる偽のクラスです。モックは,内部のロジックは実装されていませんが,外からは正しく動くように見えます。モックが本物のクラスの振る舞いをまねることで,本物のクラスが未完成でも,それに依存するクラスの開発を進めることができます。 ただ,モックを手作業でいちいち記述するのは面倒です。そこで,モックの生成ツールが使われることがあります。従来のモック生成ツールは,モックのための特別なコードを記述する必要がありました。
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