オープンソースの人気と仮想化の普及があいまって、オープンなサーバー仮想化技術「Xen」や「KVM」の人気も高まっている。ハイパーバイザーや基本的な管理機能を無償で導入できる点が魅力であり、クラウドコンピューティング環境で採用されることが多い。高機能でサポートが受けられる商用版もあるので、規模の拡大に合わせて商用版にステップアップすることもできる。(編集部) 富士通 江崎 裕 VA Linux Systems Japan 高橋 浩和 Xenは、オープンソースのハイパーバイザー型仮想化ソフトウエアである。Xenはもともと、1990年代後半に英国Cambridge大学のIan Pratt氏らにより開始されたXenoserverプロジェクトの中の仮想マシンモニター(VMM)開発プロジェクトとして研究が始められたが、2003年にオープンソース化された。2004年に準仮想化技術を特徴としたバージョン1