最後の最後まで使いきってほしい――。 大阪にあるプラスチック小型鉛筆削り器の専門メーカーが来年1月、短くなった鉛筆を捨てることなく、別の鉛筆と継ぎ足して使える「つなぐ鉛筆削り器」の発売を予定している。同23日からパリで開かれる国際見本市に出品し、「日本人の『もったいない』の精神を伝えたい」と意気込む。 1933年創業の「中島重久堂(なかじまじゅうきゅうどう)」(大阪府松原市、従業員14人)。年間約600万個の小型鉛筆削り器を製造し、国内シェア(占有率)は約8割に上る。 新商品は円筒形(直径4・5センチ、高さ7センチ)で、削り穴の一つは短くなった鉛筆の後ろ側に穴を開ける。もう一つは別の鉛筆の先を凸状に削る。この2本を差し込んで接着剤で補強すれば1本の鉛筆として使え、継ぎ目も問題なく削れる。 もともとは、北陸地方の発明家の男性が約5年前、「短くなった鉛筆を捨てるのはもったいない」と、この仕組み
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