前回記事:IDDD本の第3章「コンテキストマップ」の解説 本稿で紹介するアーキテクチャの種類 エバンズ本では、DDDのアーキテクチャは「レイヤアーキテクチャ」を中心に紹介していました。これに対してIDDD本では「ヘキサゴナルアーキテクチャ」を提唱しています。さらにヘキサゴナルアーキテクチャと関係が強い「サービス指向(SOA、REST)」「コマンドクエリ責務分離(CQRS)」「イベント駆動アーキテクチャ(パイプ&フィルター、長期サーガ、イベントソーシング)」といった概念やアーキテクチャ方式についても取り上げています。 特定のアーキテクチャに依存しないDDD DDDは特定の技術に依存していないため、自由にアーキテクチャを選択することができます。アーキテクチャの選定においては、構築するシステムに求められる「機能要求(ユースケース、ユーザーストーリー、ドメインモデルのシナリオ等)」と「品質要求(性