ITリーダーやアナリスト、各方面のプロフェッショナルによると、採用候補者の選考過程では、いかなる資格もほとんど意味を持たないらしい。 ものによって程度の差はあれ、かつてIT関連資格にはほぼ絶対的な価値があった。 ドットコムバブル崩壊後の数年間、多くのIT専門家は熱心に資格を取得し、失業を免れようとしてきた。一方、彼らの上司もそうした資格を利用し、自らが組織のコスト削減に役立つ人材であることをアピールした。 だが、IT専門家の経歴の中で何を重視し、何を重視しないかをCIOやIT責任者、アナリストなどに尋ねたところ、最近は「以前ほどIT資格の有無を考慮しなくなった」という意見が多く聞かれた。 長年にわたり、IT資格の価値を調査対象としてきた経営コンサルタント企業Foote Partnersのデビッド・フット氏によれば、資格離れが起こったのは、IT部門の社員に純粋な技術的役割以上のものを求める傾