米国海軍特殊部隊ネイビーシールズは、グリーンベレーやデルタフォースなど数ある米国特殊部隊のなかで、もっとも歴史が古い部隊だ。 2年半におよぶ過酷な訓練に耐え抜いて隊員に慣れるのは、海軍の兵士の中でわずか0.5%のエリートのみ。まさに精鋭中の精鋭である彼らにとって、部隊創設以来最悪の惨事として記憶に留められているのが2005年6月に行われたタリバンのリーダー狙撃を目標とするレッドウイング作戦だ。 4人のメンバーがアフガニスタンの山岳地帯でタリバンを偵察する。それはごく普通のミッションのはずだったが、あるアクシデントにより状況は一変。200人のタリバンに4人のシールズが追われる形になり、激しい銃撃戦の末にシールズは、1人、また1人と命を落としていく。そうしたなか、ただ1人生き延びたのが、2014年3月21日公開の映画『ローン・サバイバー』の原作者でもあるマーカス・ラトレル氏だ。 「映画化に当た