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ブックマーク / www.astroarts.co.jp (6)

  • 初期宇宙の「ブロック」銀河

    【2007年9月18日 HubbleSite / Spitzer Space Telescope】 NASAのハッブル宇宙望遠鏡(HST)と赤外線天文衛星スピッツァーの画像から、質量がわれわれの天の川銀河の1パーセントにも満たない銀河が見つかった。観測されたのは、ビッグバン後わずか10億年程度の宇宙。小さな銀河は大きな銀河を形成する「ブロック」のような存在とみられている。 ハッブル・ディープ・フィールドと「ブロック」銀河の拡大図。銀河の右下の数値は赤方偏移の度合いを示す。クリックで拡大(提供:NASA, ESA, and N. Pirzkal (STScI/ESA)) 小さな銀河が見つかったのは、ろ座の方向にある「ハッブル・ウルトラ・ディープ・フィールド(HUDF)」と呼ばれる領域だ。HSTが2004年に撮影した画像には、はるか遠方の銀河が無数に写っている。 米国と中国などの研究グループが

  • ダークマターから追い出された銀河たち

    【2007年8月27日 NASA News Release】 銀河団どうしが衝突を起こした現場で、ダークマター(暗黒物質)の塊と、そこから追い出されたように離れて存在する銀河の集団が観測された。銀河とダークマターが分離しているようすが見つかったのは初めてのことで、ダークマターの理論に大きな疑問が投げかけられている。 銀河団Abell 520の画像。黄は可視光で観測した銀河、青は重力レンズから推測されるダークマターの分布、赤はX線で輝く高温のガス。クリックで拡大(提供:X-rays: NASA/CXC/UVic./A.Mahdavi et al. Optical/Lensing: CFHT/UVic./A.Mahdavi et al.) オリオン座の方向約24億光年の距離にある「Abell 520」は、複数の銀河団(解説参照)が衝突した現場と見られている。右の画像は、NASAのX線天文衛星チ

  • 矮小銀河と球状星団をつなぐミッシング・リンク

    【2007年8月29日 Gemini Observatory】 銀河と星団。月とスッポンのような2つのグループだが、実はつながっているらしい。数百万個の恒星からなるひじょうに小さい矮小銀河と、数十万個の恒星が密集するひじょうに巨大な球状星団の中間に位置する天体が見つかり始めている。広い意味でとらえれば、銀河が星団になったり、星団が銀河になったりすることもあるようだ。 ジェミニ南望遠鏡が撮影したNGC 3311。クリックで拡大(提供:Gemini observatory / Elizabeth Wehner and William Harris) NGC 3311付近に散らばるUCDの候補天体(赤丸)。クリックで拡大(提供:Gemini observatory / Elizabeth Wehner and William Harris) われわれの天の川銀河は約2,000億個の星からなるが、

  • どんな色になるかご注目! 8月28日は皆既月食

    の始めは、日のほとんどの地域で月が地平線の下にあり見られません。つまり月は、月が始まった状態(月が欠けた状態)で地平線から昇ってきます。月の経過は日全国どこでもほとんど同じ時刻ですが、月の出の時刻は観察する場所によって大きく異なり、東京では18時11分となります。各地の月の出の時刻は、国立天文台暦計算室の月各地予報のページで確認することができます。 なお、月が地球の影に完全に隠れて皆既月となっても、一般的に月は真っ黒になりません。地球の大気がレンズのような役割をし、太陽光を屈折させほんのわずか影の中側に曲げるからです。このとき、青い光は大気中のチリ(塵)などで散乱してしまいますが、赤い光は散乱しづらいため、影の中に入り込み皆既月中の月面を赤黒く照らします。しかし、皆既中の色はいつも同じではなく、月のたびに変わります。大気中にチリが少ないと明るいオレンジ色に、逆にチリが多

  • 太陽が4つの世界? 4重連星の中に惑星の気配

    【2007年8月7日 Spitzer Newsroom】 われわれの太陽系に存在する恒星はただ1つ、太陽だけだ。しかし、NASAの赤外線天文衛星スピッツァーの観測によれば、恒星が4つも存在する惑星系があるかもしれない。とはいえ、恒星が多い分、惑星があるかないかは簡単には判断できない。 4連星HD 98800の想像図。手前のHD 98800Bをとりまく円盤の中に、惑星が潜んでいる可能性がある。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech/T. Pyle (SSC)) 2つの太陽の周りを、惑星が回る。少し離れたところに、太陽があと2つある。こんなややこしい光景が見られるかもしれないのは、コップ座の方向150光年の距離にある4重連星「HD 98800」だ。 HD 98800の4つの恒星は2組のペアにわかれている。ペアはかなり接近しているが、ペアとペアの間は50天文単位(1天文単位は太陽

  • 超新星残骸に、隠れたパートナーをもつ中性子星

    【2007年7月25日 Chandra Photo Album】 RCW 103は、超新星爆発が起こってから2000年ほど経過した超新星残骸だ。その中心には、爆発で形成された中性子星が存在している。この中性子星のX線放射や自転の速度は通常と異なっており、その原因として小さな伴星の存在があげられている。 超新星残骸RCW 103。中心にある青い点が中性子星。クリックで拡大(提供:NASA/CXC/Penn State/G.Garmire et al) この画像はNASAのX線天文衛星チャンドラがとらえた超新星残骸RCW 103で、中央にある青い点が、爆発とともに形成された中性子星(解説参照)と考えられている。 超新星の爆発で吹き飛んだガスがつくる超新星残骸は、かに星雲をはじめとして、はくちょう座の網状星雲、ケプラーの超新星残骸、ティコの超新星残骸などがよく知られている。爆発は球殻状に広がりな

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