学校法人「加計学園」の獣医学部新設が事実上認められる直前の2016年11月、政府の国家戦略特区ワーキンググループ(WG)が関係省庁と「非公式」のヒアリングを開催していた。政府は開催を公表せず、「非公式の方が本音を話しやすかった」と説明。愛媛県と今治市は特区提案を公表していたため、WGが非公表の基準だと主張する「提案者の保護」にも該当しない。場当たり的な名目で特区審査を隠せる制度のずさんさが浮かんだ形だ。 このヒアリングは、開催から半年後の17年6月に内閣府がまとめた加計問題の調査結果資料に記載。16年11月1日にWGの原英史座長代理が文部科学、農林水産両省にそれぞれヒアリングをしたことを示す。
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