マリノスの矛盾 【山内雄司】2010年12月02日 驚くと同時に不思議で仕方がない。どうしてこのような方針に至ったのか、どうしてこんな粗雑なやり方しかできなかったのか。 横浜F・マリノスはクラブの象徴的存在である松田直樹、背番号10を背負って今シーズンもほぼ全試合に出場している山瀬功治をはじめ、坂田大輔、河合竜二、清水範久らと契約を更新しないことを発表した。この決定について嘉悦社長は、オフィシャルウェブサイト上でファン、サポーターに向けて、「中長期の展望を考えた時、これ以上、彼らの頑張りに依存し続ける現状を、早急に変えて行かなければならない」とし、「来期は本当に優勝を狙えるチームに成長させる、そういう思いを込めた“苦渋の決断”であることを是非、ご理解頂ければと思います」と語っている。 “苦渋”の弁である。とてもじゃないがファンやサポーターは理解できないだろう。むしろ根拠はさらに曖昧になっ