今季から東京ヴェルディの新監督にスペイン人のミゲル・アンヘル・ロティーナが就任した。J2第17節までを終えて6位につけており、一時は首位に立つなど、昨シーズン18位に終わったチームを立て直しつつある。 リーガ・エスパニョーラで20年以上にわたり指揮を執り、セルタでのチャンピオンズリーグ出場やエスパニョールの国王杯優勝など、実績を残してきた男はチームをどう改革してきたのだろうか。また、初挑戦となる日本のJ2という舞台で何を感じたのだろうか。シーズン序盤の戦いやここまでの手応えを振り返ってもらった。(取材日:2017年5月25日) ――まずは日本に来た理由について教えて下さい。スペイン1部、2部で500試合以上を指揮した経験を持つ、あなたのような実績ある監督がJ2に来たのは正直なところ驚きました。 スペインでは多くの成功を手にした一方で、失敗もした。スペインでは失敗の代償が高くつくため少し休業