ホームレス向けにまとめた「路上脱出ガイド」を置く図書館が増えている。行き場がなく、図書館で日中を過ごす人が多いのに目をつけた試みだ。ガイドを見て自立へのきっかけをつかんだ男性は、この取り組みがホームレスの立ち寄り先全体に広がるよう願う。 緑にあふれた日比谷公園内。区立日比谷図書文化館(東京都千代田区)は、2階図書フロアのトイレの個室内にガイドを置く。約50ページ。仕事の相談先や生活保護の申請方法がわかる。 2012年秋から書棚やラックに置いてきたが、昨年の夏にトイレに置くと、最初の2週間で100部がはけた。これまでに配布したのは計約500部。図書フロア企画担当の樋口万季さんは「従来の分類に従って『社会福祉』の棚に置いても取りづらい。トイレなら、人の目が気にならないと考えました」と話す。 昨夏、フロア受付に若い男性が… こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
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