創業50周年を迎えようとする独SAPが、CEOを筆頭に若い幹部人材を登用して変革を図っている。30代でSAPのエグゼクティブボードに参画し、CTOとして同社の技術戦略を率いるユルゲン・ミュラー氏もその1人だ。共同創業者の一人であるハッソ・プラットナー氏に見込まれ、イノベーション分野を率いてきた経歴も持つ。 SAPが目指すのは“破壊なき変革”だ。ミュラー氏がSAPの技術戦略について語った。 ――SAPにおいて技術戦略の土台となるものは何でしょうか? ミュラー氏:SAPのミッションは「顧客を支援すること」だ。より良いビジネスの運営を手伝ったり、DXを支援したりすることだけではなく、より持続性のある企業になること、よりネットワーク化された企業になることの支援も含まれる。 顧客の状況変化に合わせて、SAP自身の変革も進めている。具体的にはクラウド。SAPの顧客にとってもSAPにとっても、未来はクラ
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