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書評に関するo-v-oのブックマーク (15)

  • 現代人(WEIRD)はなぜかつての社会と大きく異なる心理状態を獲得するに至ったのか?──『WEIRD「現代人」の奇妙な心理:経済的繁栄、民主制、個人主義の起源』 - 基本読書

    WEIRD(ウィアード)「現代人」の奇妙な心理 上:経済的繁栄、民主制、個人主義の起源 作者:ジョセフ・ヘンリック白揚社Amazonこの『WEIRD「現代人」の奇妙な心理』は、西洋を中心とした現代人が人類進化の途上で存在してきた社会の人々と、神経学的にも心理学的にも大きく異なっていることを解き明かしていく一冊である。同時に、なぜ現代人が歴史の過程で「WEIRD(奇妙)」になってしまったのか、その起源を追うことで、産業革命が起こった理由や、ヒトの社会を突き動かす遺伝子や環境以外の要因についても明らかになっていく。 上下巻で分厚いが、経済から民主制、個人主義まで、幅広いテーマを一の筋でまとめていく、明快でエキサイティングなノンフィクションだ。 WEIRDな人々の特徴。 重要な前提から紹介するが、複数の集団から得られた文化的データを分析すると、西洋人のサンプルは必ず分布の最端部に位置することが

    現代人(WEIRD)はなぜかつての社会と大きく異なる心理状態を獲得するに至ったのか?──『WEIRD「現代人」の奇妙な心理:経済的繁栄、民主制、個人主義の起源』 - 基本読書
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    o-v-o 2024/01/09
  • トマ・ピケティ『資本とイデオロギー』 - 西東京日記 IN はてな

    書を「『21世紀の資』がベストセラーになったピケティが、現代の格差の問題とそれに対する処方箋を示した」という形で理解している人もいるかもしれません。 それは決して間違いではないのですが、書は、そのために人類社会で普遍的に見られる聖職者、貴族、平民の「三層社会」から説き始め、ヨーロッパだけではなく中国やインド、そしてイランやブラジルの歴史もとり上げるという壮大さで、参考文献とかも入れると1000ページを超えるボリュームになっています。 ここまでくるとなかなか通読することは難しいわけですが(自分も通勤時に持ち運べないので自宅のみで読んで3ヶ月近くかかった)、それでも読み通す価値のある1冊です。 書で打ち出された有名な概念に「バラモン左翼」という、左派政党を支持し、そこに影響を与えている高学歴者を指し示すものがあるのですが、なぜそれが「バラモン」なのか? そして、書のタイトルに「イデ

    トマ・ピケティ『資本とイデオロギー』 - 西東京日記 IN はてな
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    o-v-o 2023/12/27
  • Harlots, Whores and Hackabouts by Kate Lister review – a history of sex for sale

  • 理性と論理に基づくリベラリズム(読書メモ『Liberalism : the basics』) - 道徳的動物日記

    Liberalism: The Basics (English Edition) 作者:Charvet, John Routledge Amazon 次のの執筆に向けて昨年からリベラリズムのことを勉強し続けているうちに気が尽かされたのだが、哲学や理論としてのリベラリズムの入門書は意外なほどに少ない。 中公新書の『リベラルとは何か』は思想史や哲学の話題は半分以下であり後半は現代の政治状況や国家制度の話が主であったし、オックスフォードのベリーショートイントロダクションの翻訳であるマイケル・フリーデンの『リベラリズムとは何か』も思想史がメインであって哲学としてのリベラリズム理論を解説するものではなかった(むしろ、ジョン・ロールズの扱いの悪さにあらわれているように、フリーデンは厳密な哲学的議論を嫌っているという印象も受ける)*1。 わたしがこれまでに読んできたでとくにリベラリズムの理論が勉強で

    理性と論理に基づくリベラリズム(読書メモ『Liberalism : the basics』) - 道徳的動物日記
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    o-v-o 2023/07/30
  • ミスが全くない仕事を目標にすると、ミスが報告されなくなる『測りすぎ』

    たとえば天下りマネージャーがやってきて、今度のプロジェクトでバグを撲滅すると言い出す。 そのため、バグを出したプログラマやベンダーはペナルティを課すと宣言する。そして、バグ管理簿を毎週チェックし始める。 すると、期待通りバグは出てこなくなる。代わりに「インシデント管理簿」が作成され、そこで不具合の解析や改修調整をするようになる。「バグ管理簿」に記載されるのは、ドキュメントの誤字脱字など無害なものになる。天下りの馬鹿マネージャーに出て行ってもらうまで。 天下りマネージャーが馬鹿なのは、なぜバグを管理するかを理解していないからだ。 なぜバグを管理するかというと、テストが想定通り進んでいて、品質を担保されているか測るためだ。沢山テストされてるならバグは出やすいし、熟知しているプログラマならバグは出にくい(反対に、テスト項目は消化しているのに、バグが出ないと、テストの品質を疑ってみる)。バグの出具

    ミスが全くない仕事を目標にすると、ミスが報告されなくなる『測りすぎ』
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    o-v-o 2019/09/25
  • スゴ本と読書猿が映画『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』を語り尽くす - はてなニュース

    対談者プロフィール Dain 書評ブログ「わたしが知らないスゴは、きっとあなたが読んでいる」(スゴ)管理人。「そのが面白いかどうか、読んでみないと分かりません。しかし、気になるをぜんぶ読んでいる時間もありません。だから、(私は)私が惹きつけられる人がすすめるを読みます」 読書猿 「読書猿 Classic: between / beyond readers」管理人。正体不明。博覧強記の読書家。メルマガやブログなどで、ギリシャ哲学から集合論、現代文学からアマチュア科学者教則、陽の当たらない古典から目も当てられない新刊までを紹介している。人を喰ったようなペンネームだが、「読書家、読書人を名乗る方々に遠く及ばない浅学の身」ゆえのネーミングとのこと。知性と謙虚さを兼ね備えた在野の賢人。著書に『アイデア大全』『問題解決大全』(共にフォレスト出版)。 谷古宇浩司 株式会社はてな 統括編集長/

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    o-v-o 2019/07/14
  • 書評 「逆転の大戦争史」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    逆転の大戦争史 (文春e-book) 作者: オーナ・ハサウェイ,スコット・シャピーロ,船橋洋一・解説出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2018/10/12メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 書は法学者であるオーナ・ハサウェイとスコット・シャピーロによる,なぜ第二次世界大戦後主要国同士の大きな戦争が激減したのかについて法政治思想史的に解明しようというテーマのになる. この第二次世界大戦後の戦争激減(暴力減少)について,ピンカーは「The Better Angels of Our Nature」(邦題「暴力の人類史」)において「長い平和」と名づけ,それを可能にした要因を民主制,国際貿易,国際機関に求め,さらにそうなった要因についてモラルの輪の拡大と歴史に学ぶ態度だと位置づけている.著者たちは,このピンカーの議論は国際法体系,および法思想的な視点が希薄だと考えて書を

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    o-v-o 2019/04/20
  • (書評)『五日市憲法』 新井勝紘〈著〉:朝日新聞デジタル

    ■民権国家の夢と明治の躍動映す 私の見立てでは、近代日の草創期、選択すべき国家像には四つのタイプがあった。(1)先進帝国主義の後追い(2)帝国主義的道義国家(3)自由民権思想の国家創設(4)幕藩体制を継承する連邦制国家だが、明治初年代から10年代には民権国家の誕生もありえた。それほど自由民権運…

    (書評)『五日市憲法』 新井勝紘〈著〉:朝日新聞デジタル
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    o-v-o 2018/07/29
  • (書評)『歴史は実験できるのか 自然実験が解き明かす人類史』:朝日新聞デジタル

    ■貧富の逆転なぜ、変異を比較分析 書の原題は「歴史の自然実験」であるが、たぶん歴史の自然実験と聞けば、歴史は実験できるのかと問いたくなるだろう。実は、実験は可能である。ただし、それは科学実験室での操作的実験のようなものとは異なる。自然実験とは、多くの面で似ているが、その一部が顕著に異なるような…

    (書評)『歴史は実験できるのか 自然実験が解き明かす人類史』:朝日新聞デジタル
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    o-v-o 2018/07/29
  • 『歴史は実験できるのか 自然実験が解き明かす人類史』 比べることで歴史の”なぜ”に答えを出す - HONZ

    歴史に“もし”はない。もし奴隷制がなければアフリカはもっと経済発展を遂げただろうか、もしイギリス統治がなければインドの識字率はもっと高くなっていただろうか、もしフランスではなくスペインに支配されていればハイチはドミニカよりも豊かになっていただろうか。想像力豊かに刺激的な虚構のストーリーを作り上げることはできても、時計の針を巻き戻し、ありえたかもしれない結末を知ることはできない。物理学者が気温などのあらゆる環境をコントロールしながら特定の条件だけを少しずつ変化させて行う実験のように、歴史を繰り返すことはできないのだから。 歴史だけでなく進化生物学や地史学のように過去を扱う分野では、因果関係を明らかにするための最も強力な手法である実験を、用いることができないのだろうか。そうではないと書の編著者であるジャレド・ダイアモンドとジェイムズ・A・ロビンソンは説く。歴史関連の学問においては、自然実験と

    『歴史は実験できるのか 自然実験が解き明かす人類史』 比べることで歴史の”なぜ”に答えを出す - HONZ
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    o-v-o 2018/07/29
  • 『Bullshit Jobs: A Theory(洋書)』どうでもいい仕事を理論化する - HONZ

    経済学者のジョン・メイナード・ケインズ(1883-1946年)は、 1930年に”Economic Possibilities for our Grandchildren(孫の世代の経済的可能性)”というエッセイの中で、イギリスやアメリカのような先進国では、テクノロジーの進化によって20世紀末までに週15時間労働が実現しているだろうと予言した。(”Essays in persuasion(ケインズ 説得論集)”) ケインズの指摘する通り、確かにテクノロジーは大いに進化したものの、結局、この予言は当たらなかった。ロンドンスクール・オブ・エコノミクス(LSE)の社会人類学教授のデヴィッド・グレーバーは、その理由を、テクノロジーがむしろ無意味な仕事を作り出す方向に使われたからだと説明する。 グレーバーは、”We are the 99%(我々は99パーセントだ)”というスローガンで行われた、201

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    o-v-o 2018/07/27
  • 『愛と怒りの行動経済学 賢い人は感情で決める』その感情は意外に合理的かも - HONZ

    意思決定のプロセスでいつも感情に左右されがちと嘆いている人にとっては朗報だ。書によると必ずしも感情的になるのは悪い事ではないようだ。 仕事や日常生活の中で私たちは常に何らかの決定を迫られて日々生きている。そして、意思決定の際に理性と感情のせめぎ合いを経験し、感情を排して合理的に決断できない自分に少なからず自責の念を感じているのではないだろうか。しかし、書の著者エヤル・ヴィンターは、感情的行動は予想以上に合理的であるばかりでなく、むしろかなり高度な戦略ですらあると説く。常に冷静沈着で感情論を排する『スター・トレック』のスポックのようになれないからといって自分自身に引け目を感じる必要はないのだ。 意思決定とは、ふたつの相反するメカニズムが激しく争う過程だと思われがちだ。(中略)二、三十年前まで多くの科学者がこのような見方をしていたが、単純化しすぎているしまちがってもいる。 実際にカリフォル

    『愛と怒りの行動経済学 賢い人は感情で決める』その感情は意外に合理的かも - HONZ
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    o-v-o 2017/05/08
  •  「決断科学のすすめ」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    決断科学のすすめ—持続可能な未来に向けて、どうすれば社会を変えられるか? 作者:矢原 徹一文一総合出版Amazon 書は植物学者であり,進化生物学者でもある矢原徹一による,「どのようにすれば良い決断ができるか」をテーマにした一般向けのである.書執筆の経緯としては,文部科学省により2011年に開始された「博士過程教育リーディングプログラム」に,九州大学として「持続可能な社会を開く決断科学大学院プログラム」を応募し,2013年に採択されたということがあり,そのプログラムの教科書作りに先立って入門書を出版したという説明がある.良い決断をするためのノウハウを書いたビジネス書は多いし,歴史小説にもヒントはあるが,科学の面から考察した軸を持つことも有用だろうという趣旨だ. 書は入門書としての取っつきの良さ(いい意味の緩さ)を優先した構成になっていて,2部6章のだが,各章が細かな節に分かれて

     「決断科学のすすめ」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
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    o-v-o 2017/04/04
  • 感想「原因と結果の経済学」を読んで

    御礼(アマゾンのリンクがうまく貼り付けられない。だれか直す方法ご存じの方、教えてください〜) 因果関係と相関関係について繰り返し説く。構成がしっかりしていてとてもおもしろく読みました。 おそらく、因果、相関の違いを普段から考えている人は、スラスラと読んでいけると思います。が、これまでそういう話をまったく聞いたことがない人にはちょっと難解なだったかもしれません。「反事実」とか言われてもピンとこないでしょう。 想像するに、書は「そういう人」を想定読者に設定していたので、そこは難しいとこだと思います。で、「そういう人」は書をどう読むかというと、たぶん、「結論だけ読む」と思います。ちょうど書の帯が示唆しているように、「そうか、テレビを見せても子供の学力は下がらないんだ、ガッテン、ガッテン」と読む。おそらく、その可能性が高いです。 その根拠となるゲンコウの研究は40-50年代アメリカ

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    o-v-o 2017/02/25
  • 【読書感想】失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織 ☆☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織 作者:マシュー・サイド発売日: 2016/12/23メディア: 単行(ソフトカバー) Kindle版もあります。 失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織 作者:マシュー・サイド発売日: 2016/12/23メディア: Kindle版 内容紹介 なぜ、「10人に1人が医療ミス」の実態は改善されないのか? なぜ、燃料切れで墜落したパイロットは警告を「無視」したのか? なぜ、検察はDNA鑑定で無実でも「有罪」と言い張るのか? オックスフォード大を首席で卒業した異才のジャーナリストが、医療業界、航空業界、グローバル企業、プロスポーツリームなど、あらゆる業界を横断し、失敗の構造を解き明かす! このの冒頭で紹介されている大きな「失敗」の一例、簡単な手術の際の麻酔に関するトラブルで、患者さんが亡くなってしまった事例を読んでいて、僕は動悸

    【読書感想】失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織 ☆☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
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    o-v-o 2017/02/25
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