「食育」がどうの、という人々は、かならず「規則正しい食事」と「毎朝朝食を」などと言うようだ。 参照>http://d.hatena.ne.jp/sava95/20061124/p2 「食育」を主張する人たちは、たぶん、グローバリゼーションとファーストフードの蔓延などを憂い、伝統的な食文化の喪失を嘆く、みたいなことを言っていそうだ。 だが、その「伝統」というのがいったいどのように成立したのか、ということをさかのぼると、おそらく、「食育」主義者の郷愁とはかけ離れた風景が現れてくる。すなわち、「伝統的な食文化」なるものは、そもそも、グローバルなシステムとしての資本主義の発展の中で形作られたものなのである。川北稔は「イギリス風朝食の成立」を題材に、「規則正しい食事」とか「毎朝朝食」といった「伝統」がどのように形作られたかを示している。以下は、かなり前に『知の教科書 ウォーラーステイン』(講談社選書
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