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ブックマーク / georgebest1969.typepad.jp (10)

  • 緊急事態宣言はロックダウンではない、は詭弁

    安倍首相が7自治体の緊急事態宣言を出したとき、「これはロックダウンではない」と述べている。 各メディアもその解釈を追随した。「改正新型インフルエンザ対策特別措置法の緊急事態宣言は政府が対象区域を示し、具体的な措置は都道府県知事が行う。知事は同法45条1項に基づき外出自粛が要請できるが、海外と異なり無許可の外出に罰則を科すような強制力はない。通勤や通院、料の買い出しといった暮らしに欠かせない目的であれば自粛を求められない」(日経済新聞4月6日)。 しかし、これは間違いだ。詭弁、といってもよい。 ロックダウンは「概念」である。具体的にはある地域の内外の移動を止め、その地域内での外出を止めるのが「ざっくりとした」ロックダウンの概念だ。なぜ、そんなことをするのか。前者は感染の他地域への拡大を防止するためであり、後者は地域内での感染者の増加を防ぐためだ。 感染症は感染経路を遮断すれば流行は抑え込

    o_keke_nigel
    o_keke_nigel 2020/04/16
    全く同じことを4/14深夜にTBSのSession22で荻上さん相手に言ってた。岩田さんの趣旨とズレるが、ある意味「全てを感染者という前提で扱う」という状況なのに「オレは違うからな」と他者にだけ厳しい人が目立って疲れる。
  • ロックダウンはするしないの二元論ではない。「する際の条件」こそが重要である。

    東京はロックダウンすべきだ、とすでに述べた。これに対して「ロックダウンすると経済的損失が大きすぎる」という意見がある。 それは事実で、ロックダウンには多大な副作用が存在する。経済活動の巨大な縮小であり、これは経済リスクのみならず、人々の健康リスクにもなりうる。シンプルに言えば、金がなくなればべるものがなくなるわけで、飯をわねば、人は生きていけない。 それでも。私は東京エリアのロックダウンを主張したい。政治家・官僚の方々にはぜひ「ロックダウンで人が飢え」たりしないよう、皆様の職能を最大限発揮していただきたい。感染対策的意思決定はプロに任せて。 繰り返すが、私はロックダウンという行政措置、政治的判断のプロではない。よって、どのようなロックダウンが現実的に可能で、かつ最適なのかは知らない。ロックダウンの原則は以前書いたように対象地域内外の人の出入りを止めることと、対象地域内で人が「家にいる」

  • なぜ日本ではコロナウイルス流行が(それほど)起きていないのか、そしてなぜ東京で増えているか。

    今から申し上げるのは完全に仮説です。科学的営為は仮説生成と仮説検証からなります。ぜひ検証したい、してほしいと思います。 Here what I state is just a hypothesis. Science consists of hypothesis generation and hypothesis evaluation. This hypothesis also needs evaluation. I would like to do it and somebody also should. I do not have time to write an English version in addition to this Japanese one, so please take advantage of one of translation service to read

    o_keke_nigel
    o_keke_nigel 2020/04/03
    当初の経緯で「日本は最初からアラートネスが高かった」が欧米諸国は中国由来と思い込んでジェットストリームアタック食らったというのが現状と思うが、今日本は「クラスター潰し」だけに拘ってたら…かもしれない。
  • 新型コロナウイルス感染症の入院患者対応について

    各地で新型コロナウイルス感染症の入院患者が増えてきて、いろいろな問い合わせを受けています。よくある質問についてここで私見を述べます。 まず、いちばん大事なことから。新型コロナ診療でいちばん大事なのは、「医療機関のスタッフが感染しない」ことです。ここは鉄則です。もちろん、病気にならないという倫理的、社会正義的な意味もありますが、それ以上にスタッフに感染者が出ると、周辺の「濃厚接触者」は全員健康監視対象者となり、マンパワーが激減するのです。つまり、戦略的に医療者の感染は巨大なダメージなのです。だから、院内感染対策は万全を期し、院内での感染の広がりは「戦略的に」許容してはいけません。クルーズ船の失敗を繰り返してはいけないのです。大事なのは頑張ることではありません。結果を出すことです。我々はプロなのですから。 1.ゾーニングについて 患者が一人であれば個室管理で「いわゆる」ゾーニングは不要です。が

  • 事実に誠意を

    これから書くことはほとんど、これまでも繰り返し申し上げてきたことと変わりない。が、同じ質問は繰り返し受けているので、再度申し上げる次第である。なお、海外からも同様の問い合わせが多いので来であれば英語でも同じ内容の文章を用意すべきだが、時間の関係で割愛させてください。Chromeかなにかでそれぞれ母国語に訳してお読みいただけると幸いです。なお、稿は特に感染症学の基礎知識やジャーゴンを知らなくても読めるように工夫はしているが、それなりに難解な内容だ。その点はご容赦いただきたい。 日COVID-19報告数が諸外国に比べて非常に少ないことに内外から注目が集まっている。あれは当なのか。検査数が少なすぎて、実際の感染者数を見誤っているのではないか、という指摘がある。 しかし、この指摘はいろいろなレイヤーにおいて間違っている。そもそも、日COVID-19の全数把握を目指していない。行政検査

    事実に誠意を
  • 結果を出すということ(COVID対策)

    昨日、風邪の人は自宅で安静に、という話をしました。その根拠も示しました。 このことは、COVIDの数を全数把握する意味はない、ということを意味しています。風邪の数を数えても得るものは小さいからです。もちろん、数の推計は技術的に可能かもしれませんし、風邪の経済的損失も無視できませんが、さしあたりその問題は相対的には大きくない。 さて、すべての感染対策は「うまくいった」「いかなかった」の基準が必要です。日のCOVID対策は、中国以外で世界で最初に地域内クラスターを多発させ、(おそらくは)クルーズ船内での二次感染を許容しました。現段階では「当初の予定通り」とはとても言えません。来ならば、世界各国に歩調を合わせて二次感染の発生を追跡可能な範囲に止め、クルーズ内2次感染は許容してはならなかったからです。 昨日も書きましたが、感染対策はうまくいったりいかなかったりします。100%完璧にやる、という

    o_keke_nigel
    o_keke_nigel 2020/02/17
    タイムスタンプを見たら4:53だった。ああ,これはもうガチなんだな、と思った。改めて読んでおきたい(「豚インフルについて、研修医の皆さんへ」)→http://georgebest1969.cocolog-nifty.com/blog/2009/04/post-6163.html
  • COVIDと対峙するために日本社会が変わるべきこと

    おはようございます。走ってきました。週5回は朝走るのですが、このときreflectionをします。昨日見たもの、書いたもの、語り合ったこと。Reflectionの時間は非常に大事でただただ実務だけやってるとすぐにアイデアが枯渇します。あと、休養、運動、栄養、そして笑いはとても大事です。 さて、日お伝えしたいことは結論だけ言えば以下のことです。多くの専門家も同じようなことを言っていますから特にオリジナリティはありません。 1.風邪をひいたり体調を崩したら家で休む。社会もそれを許容する。 2.しんどくなったらマスクを付けて速やかに病院を受診する。しんどくなければ必須ではない。しんどさの基準は個人差があるので個々の判断で。 3.自宅に家族がいれば、病気の人はマスクを付けて、神経質に何かに触るたびに手指消毒をする。何度でも。 4.仕事や学業を効率化する。人が集まらねばならない会議は最小化してメー

    o_keke_nigel
    o_keke_nigel 2020/02/16
    R0は感染者一人が何人に感染させるかで潜伏期間は感染機会の話だから確かに直接関係ないか。あと「2」は自分の体に無理させるな、「5」は検査を過信するな等症状と治療の仕分けのことだから多分矛盾していない。.
  •  「日本ではもうコロナが蔓延している」仮説を考える

    にはすでにコロナウイルス感染が蔓延してしまっている。手遅れだ。そういう意見を耳にするようになった。専門家もそう主張している。が、それを確定するデータはない。 間接的なデータを主張するものもいる。 すでにチャーター便から帰国した3便で565人が帰国し、感染が判明したのが8名とされる(その後感染者が変化したが、計算が困難になるので仮にこのままで計算する)。感染率は1.4%である(https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2020020401001482.html)。 さて、2019年12月30日から2020年1月22日までの武漢からの渡航客にこの1.4%をかけて、日に入った感染者を推測したものもいる。 成田空港 9,080 x 1.4%=約127 関西空港 6,272 x 1.4%=約88 名古屋中部 2,656 x1.4%=約37 となり、数百人規模の感

    o_keke_nigel
    o_keke_nigel 2020/02/15
    「第二の武漢を作らない」がおそらく医療関係者や行政に課せられたタスクで、つまり症状の見極めと治療の仕分けを適切にするということか。一般人に出来ることは一般的な感染症の対策しかないのは依然変わらない。
  • 「桜を見る会」問題は騒ぐ問題ではないが些事ではない

    「桜を見る会」問題は、メディアや世間が大騒ぎするような問題ではない、という意見があります。誠にそのとおりだと思います。 他方、こんなことは看過してもよい些事かといえばそうではありません。これは短期的お祭り的に大騒ぎをする問題とは思いませんが、放っておいてよい問題でもないのです。 これは、言い換えれば利益相反の問題です。ぼくの周囲には医者が多いですが、利益相反問題に無神経な医者とawareな医者がいます。前者は「桜を見る会」くらいどうだっていいだろ、という意見を持ちやすいでしょう。 メーカーからランチをゴチになったり、タクシー代を出してもらって接待されても俺の医者としての判断は変わらん。利益相反問題を看過する人はこう言います。しかし、ここが質的にヤバいのでして、詐欺師に騙されるのは「俺は騙されないぞ」という確信が高い人なのです。当に騙されないのは「俺は騙されているのではないか」という健全

    o_keke_nigel
    o_keke_nigel 2020/02/07
    市長とか知事とか自治体の首長も政治家であり、行政のトップでもある微妙な存在と思っているのでこの話は良く分かる。この人たちが「パフォーマンス芸人」化すると本当に大変なことになる、誰とは言わないけど。
  • 「「新型肺炎」日本の対策は大間違い」、は大間違い

    上昌広氏が新型コロナウイルス対策に意見している(https://www.fsight.jp/articles/-/46472)が基的な間違いが多い。ここに指摘しておく。 1.クリニックに風邪で受診する人に対して、新型コロナウイルスを検査すればいい 上氏は国内のコロナウイルス流行状況を把握するために外来受診の風邪患者で新型コロナウイルスの検査を推奨する。これはまったく不合理な間違いだ。 まず、日では新型コロナウイルス感染者は20人程度しか見つかっていない(2020年2月5日項記載時)。しかも全員が武漢との疫学リンクがはっきりしている。こういうフェーズのときに極めてコモンで日中の外来にやってくる風邪患者にコロナウイルス検査を行うのはまったく不合理だ。金銭的にも労力的にも割に合わない。しかも検査が殺到してしまうと検査結果が出るのが遅くなる。ぼくは2001年の米国の炭疽菌騒動を経験したが、

    o_keke_nigel
    o_keke_nigel 2020/02/07
    新型コロナウイルス対策が世界的にエクストリームスポーツというか妙な「チキンゲーム」と化してしまっている感がする(SNSの発達もその要因)ので「指定感染病から外せ」はそうかな、とは思う。今更無茶だとも思うが。
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