源平合戦を,最新の歴史資料を基に独特なシステムで再現 源平争乱〜将軍への道〜 Text by 徳岡正肇 “中高年向けPCストラテジーゲーム”という独自路線で業界に参入したサイフォンの第3作は,源平の戦いをテーマとした,「源平争乱〜将軍への道〜」(以下,源平争乱)だ。プレイヤーは反平氏勢力として強大な平氏に反旗を翻し,己の勢力をもって日本を統一しなくてはならない。 テーマからゲームシステムまで,実に意欲的な……というか,チャレンジングなこの作品を,詳しく見ていくことにしよう。 源平合戦をテーマにした,最近珍しいストラテジー 源平の戦いは,ゲームの素材としてはややマイナーかもしれない(「源平討魔伝」「源平合戦」など,存在しないわけではない)が,歴史イベントとしては知名度の高い出来事だ。 そもそも「祇園精舎の鐘の声,諸行無常の響きあり」で始まる平家物語は,日本の中二病の始祖といってもいい。読者諸
![「源平争乱〜将軍への道〜」のレビューを掲載。これまでのストラテジーゲームにはない体験ができる,テーマもゲームシステムも野心的な作品](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/91cbc90de38e5a5b52c1d6719d221b922feff4b0/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.4gamer.net%2Fgames%2F125%2FG012586%2F20110531066%2FTN%2F001.jpg)