来たね。ミステリーが。ライトノベルの潮目を変える激流の時代が ってのが理想なんだよな。でも現実はまだそんな時代来てない。分かってますよ、そんなこと。これが個人的な理想であることも それでも流れが変わる気配は僕だけではなくライトノベルの読者であるならば感じていることだろう。であるならば、叫ばせてもらおう ミステリーの流れがライトノベルに来ていると!!!!! シャーロック+アカデミー Logic.1 犯罪王の孫、名探偵を論破する【電子特典付き】 (MF文庫J) 作者:紙城 境介 KADOKAWA Amazon 増加する凶悪犯罪に対抗し、探偵という職業の必要性が飛躍的に高まった現代。 日本で唯一「国家探偵資格」を取得できる超難関校・真理峰探偵学園に今年、とある少年と少女が入学する。 一人はかつて〈犯罪王〉と称された男の孫・不実崎未咲。 もう一人は〈探偵王〉の養女・詩亜・E・ヘーゼルダイン。 宿敵
murashitさんによる以下の『ビデオゲームの美学』紹介記事への反応です。 わたしたちが『ビデオゲームの美学』を読むこと - 青色3号 Twitterで書いたように、書評も含めてこれまで見たものの中でもっとも正確かつ詳細に、それも著者の意図を十分に汲みつつ、当の本をまとめている文章だと思う。大変ありがたいです。 記事の最後で第12章の「シミュレーション」についていまいちわからない点があるという指摘がされている。自分でもきちんと書けていなかったところだという自覚があるので、こういうつもりで書いたというのを少し補足しておきたい。正直あまり自信がないので、補足を踏まえてもやっぱりちょっとおかしいんじゃないかというつっこみはあるかもしれない。 前提 murashitさんの記事を読めばポイントはおおむねわかるが、あらためて第12章の前半で「シミュレーション」がどんな概念として導入され、特徴づけられ
「スーパーモデル」として1990年代に一世を風靡したナオミ・キャンベル、シンディ・クロフォード、リンダ・エヴァンジェリスタ、クリスティ・ターリントンの4名のキャリアを辿るApple TV+のドキュメンタリーシリーズ『ザ・スーパーモデル』が、2023年9月からApple TV+で配信されている。彼女たちは同月号のUS・UK版『VOGUE』の表紙を飾った 「現代であろうと19世紀であろうと(中略)我々の文化、社会はサイズに執着している。身体のサイズが、人間としてのアイデンティティに結びついているのです」(*1)。2018年にニューヨーク州立ファッション工科大学で展覧会『体型:ファッションと体格(The Body: Fashion and Physique)』を企画したエマ・マクレンドンが語るように「理想の体型」の歴史は長い。 アメリカを中心とする西洋において、女性にとっての「理想の体型」として
本記事では、ジョセフ・ヒースとジョエル・アンダーソンによる共著論文「先延ばしと拡張された意志」(Joseph Heath & Joel Anderson, 2010, "Procrastination and the Extended Will")を紹介する。 この論文は『時間泥棒:先延ばしについての哲学的論文集』に収録されているものだ。「先延ばしの哲学」というと日本ではあまりなじみがないように思われるが、英語圏だと(哲学に限らず)先延ばしの研究は結構盛んらしい。 "The Thief of Time: Philosophical Essays on Procrastination" The Thief of Time: Philosophical Essays on Procrastination (English Edition) Oxford University Press Am
今年もなんとか年末までたどり着きましたね。毎年書いている今年面白かった本を紹介する記事です。 今年は本屋(蟹ブックス)で働き始めたということもあって、今までよりも幅広い本を手に取った一年だったように思います。あと、去年はなぜか短歌くらいしか読めなくなっていたけど、今年はエッセイとかをまた楽しく読めるようになってきました。うれしい。エッセイを書く気力もわりと戻ってきたので、2024年はまたエッセイ本を出したいなと思っています。まあ、できる範囲でやっていきたいですね。無理せず、死なないように。 マンガ 鶴崎いづみ『私のアルバイト放浪記』(観察と編集) 大山海『令和元年のえずくろしい』(リイド社) 大白小蟹『うみべのストーブ』(リイド社) 坂上暁仁『神田ごくら町職人ばなし』(リイド社) 岩波れんじ『コーポ・ア・コーポ』(ジーオーティー) 新井英樹『SPUNK - スパンク!』(KADOKAWA)
小型女性ロボットを戦わせる近未来のホビーを題材にした、CLAMPの漫画『ANGELIC LAYER』を錦織博監督で2001年にTVアニメ化。大河内一楼の初シリーズ構成作品でもある。 機動天使エンジェリックレイヤー Blu-ray BOX 榎本温子Amazon ボンズが元請けで制作した初の地上波TVアニメで*1、小型ロボットアクションが毎回のように展開されるが、映像は安定を重視していて作画アニメ感はない。とはいえ総作画監督制でもないのに当時ここまでキャラクター作画のブレが少ないTVアニメは少なかったとは思う。 アクションは第15話の近藤高光参加回のアクションがちょっと良かったくらい。第14話のオムレツも一瞬だがひっくり返す時の柔らかさ、当時としては突出して美味しそうな色指定は良かったか。全体としてアクションは村木コンテ、日常は増井コンテ回が良かったくらいで、それも良くも悪くも突出した回がある
本書を「『21世紀の資本』がベストセラーになったピケティが、現代の格差の問題とそれに対する処方箋を示した本」という形で理解している人もいるかもしれません。 それは決して間違いではないのですが、本書は、そのために人類社会で普遍的に見られる聖職者、貴族、平民の「三層社会」から説き始め、ヨーロッパだけではなく中国やインド、そしてイランやブラジルの歴史もとり上げるという壮大さで、参考文献とかも入れると1000ページを超えるボリュームになっています。 ここまでくるとなかなか通読することは難しいわけですが(自分も通勤時に持ち運べないので自宅のみで読んで3ヶ月近くかかった)、それでも読み通す価値のある1冊です。 本書で打ち出された有名な概念に「バラモン左翼」という、左派政党を支持し、そこに影響を与えている高学歴者を指し示すものがあるのですが、なぜそれが「バラモン」なのか? そして、本書のタイトルに「イデ
幽遊白書は、自分の心の中にぬりかべのようにズドンといる漫画なので、何の話をしても関連付けて話してしまいますし、今でも、まだ連載中であるかのように日常的に幽遊白書の話をしてしまいます。 実写ドラマ化がアナウンスされたときには、そんなこと可能なのか??という困惑がありつつも、でも、絶対観たいし自分はそれを楽しむことができるか、ある意味楽しむことができるという確信がありました。先日ついにNetflixで配信が開始され、ワクワクしながら再生し、その日のうちに一気に全5話を観終わりました。 え?全5話??っていう感じじゃないですか。そして物語は100%の戸愚呂弟と倒すところ、単行本で言えば12巻あたりまでが入っています。それで全5話??っていう感じじゃないですか。原作の量に対して短すぎる。でも、面白かったんですよね。 主に良かった部分は漫画を実写にするという表現の部分です。特にバトル描写については、
隣の家の少女の体に無数の穴が開く「寒気」 先週から2週にわたって『NHKアカデミア』(NHK Eテレ/後編:11月1日22:00~)で特集される漫画家の伊藤潤二さんは『富江』『うずまき』の作者として知られ、いまや日本が世界に誇るホラー漫画家だ。「漫画のアカデミー賞」とも呼ばれる米アイズナー賞を4度も受賞し、今年は世界的な漫画イベント、仏アングレーム国際漫画祭や米サンディエゴコミコンで名誉賞を受賞するニュースも入ってきた。そんな伊藤さんがはじめて自身のルーツや作品の裏話、さらには奇想天外で唯一無二な発想法などについて明かした『不気味の穴――恐怖が生まれ出るところ』を今年書きあげた。ここでは、その一部を抜粋・再編集してお届けする。 【漫画】先祖代々の頭蓋骨と記憶を継承して生き続けていく「ご先祖様」 * * * もっとも恐ろしいのは人間の体と心 今回は私なりのホラー漫画の作画の工程や手法につ
須藤佑実『夢の端々』より。 幼いころのことだ。だれかが数分前までいたような、あるいはずっと前に歩み去ったような庭を見たことがある。 そこには見知らぬ――しかし不思議と親しみさえ覚えることができる――人々の息づかいが感じられ、優しい風と緑に包まれ、柔らかな日差しが差し込んでいた。そして不思議と、かつて自分もこの小さな庭を訪れていたような気がしていた。あるいはそれは、自分が思い出せない遠い過去に、物語で訪れた場所であったのかもしれない。 記憶をめぐる小説には、しばしばこうした、しずかな予兆と確信とが横たわっている。むろんそれは大切ななにかとの〈再会〉へと向かっていくことになるのだが、掴み所がないまま、最後まで正しい意識の方向を見出せないこともある。 けれども語り手は/読者は/あなたはそっと、たしかに思い出すのだ。 ――わたしはこの場所を知っている、と。 さて、前置きはこのくらいにして、具体的な
フィールド上で方向転換する。コンピューターが接続されているテレビ画面の左上四分の一に草原が映っている。画面の下半分はぼくら一同に関する情報で埋め尽くされている。ヒットポイント、アーマーポイント、スペルポイント、装備中の武器。画面の右上四分の一には今のところ何も出ていないが、いずれ遭遇した敵の情報で埋まり、戦闘に関する数字情報がスクロールし、ゲームがぼくたちに伝えるさまざまな言葉のメッセージが表示されることになる。 ──マイケル・W・クルーン『ゲームライフ』1 先日の『デジタルゲーム研究』の感想のなかで、人文系のビデオゲーム研究について(なかでも、いわゆるゲームスタディーズを念頭に置いて)「自分はこういうのっておもしろいと思ってるんだよな」と書きました。今回はその掘り下げも兼ね、『ビデオゲームの美学』という書籍をやや詳しく紹介してみようと考えています。表題2のとおり、「わたしたち」が読むもの
メリークリスマス、ミスターローレンス(北野武のドアップ)。 タイトルの通りです。年末まとめ記事です。今年はテンションが上がらなかった(映画館までたどり着いては「今日は気分じゃないな……」となって帰宅)ばかりしていたので少なめです。なんなら人間への興味をだんだんと失いアニメしか観なくなっていく過程がドキュメンタリーちっくに語ることのできるラインナップになりました。 また今年はU-nextポイントを5000くらい無駄にしたので、死んだポイントのために、いま祈りたいと思います。合掌。それではやっていきましょう。 1.かがみの孤城 movies.shochiku.co.jp 辻村深月のジュブナイルファンタジー、一年という長い時間をかけて物語をつくっていたのは好感が持てた。あの暴力的なシーンの昭和っぽいギターはほんとうにダサいのでそこだけはどうにかすべきだったと思う。それ以外はよい。 2.ラストエン
「タイムトラベルの物語では、過去の小さな行動が現在の極端な変化につながることが多い。しかし、今日の小さな行動が、未来に劇的な影響を及ぼす可能性について考えることはめったにない」(本文より) 本書の主眼は、こんな可能性を真剣に捉えるべき理由を提示することだ。そしてさらに、いまを生きる一人ひとりが「いますぐ」行動するよう説得することにある。 気候変動、高度なAIや全面核戦争がもたらす脅威・リスクについて、できるだけ正確なデータ、〈長期主義〉的フレームワーク、そして数学的ツールで詳細に検討し、数世紀から100万年先までの不確実な未来の形をできるだけ正確に描き出していく。そのうえで、「そもそも人類の絶滅は悪いことなのか?」「幸福とは何なのか?」といった根源的な問いにまで踏み込むことで、議論は深みを増している。 科学をはじめ、歴史、哲学と使える知見は何でも使い、熱意にあふれた筆致で読者を巻き込んでい
ミルトン・フリードマン(Milton Friedman)が登場するまでのアメリカの経済学界を振り返ると、貨幣(マネーサプライ)は(景気の変動に影響を及ぼす要因として)大して重要じゃないというのが第一線で活躍するマクロ経済学者の間でかなりの合意を得ていた見方だった。 フリードマンは、デビッド・メイゼルマン(David Meiselman)だとかアンナ・シュワルツ(Anna Schwartz)だとかとの共同研究を通じて、貨幣(マネーサプライ)はかなり重要だということを示すれっきとした証拠を大量に提示した。そして、大勢(おおぜい)がそのことに同意した。皆が皆、筋金入りのマネタリストに転向したわけではなかったにしても。 早くも1982年になると、マネタリストの勢いに陰りが見え始めた。マネーサプライの管理に重きを置く金融政策が言うほど功を奏していないことが判明し出したのだ。貨幣っててんで重要じゃない
ナタリー コミック 特集・インタビュー 「君のことが大大大大大好きな100人の彼女」中村力斗×赤坂アカ対談 読者を“笑わせたい”2人が語るラブギャグな「100カノ」 TVアニメ「君のことが大大大大大好きな100人の彼女」 PR 2023年12月13日 「君のことが大大大大大好きな100人の彼女」はモテない男子・愛城恋太郎が、恋の神様から「高校で出会う運命の人は100人いる。しかし、運命の人と出会った人間はその相手と愛し合って幸せになれなければ死んでしまう」と告げられたことから始まるラブコメディ。週刊ヤングジャンプ(集英社)にて連載中で、現在TVアニメが放送されている。 TVアニメの放送が佳境を迎えるのに合わせ、コミックナタリーでは「100カノ」原作者の中村力斗と「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」「【推しの子】」「恋愛代行」(「【推しの子】」「恋愛代行」は原作担当)の赤坂アカの
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