2015年末、大手広告代理店・電通入社1年目の女性(当時24歳)が都内の会社の寮で自殺した。自殺前、1カ月間(10月9日~11月7日)の時間外労働時間は100時間を超え、自殺は過重労働が原因だったと労災が認められた。しかし、長時間労働、過労死・過労自死(自殺)は電通だけではなく、日本の企業社会に蔓延する病だ。なぜ長時間労働はなくならないのか、どうすればなくなるのか。労働法の専門家である神戸大学の大内伸哉教授、全国過労死を考える家族の会の寺西笑子代表、自身も広告代理店で働いていた経験がある直木賞作家の石田衣良氏らの意見を聞き、東京・新橋で街の声を拾った。(ノンフィクション・ライター 神田憲行/Yahoo!ニュース編集部)