— Androidついて最初に聞いたときの印象と,コンピューティング環境の変遷から見たときのその位置付けをお話ください。 中上:Androidというネーミングそのものが非常にユニークなこともあって,Google社がまたワクワクするような何かをやってくれるのかなと期待していました。ところが,実際フタを開けてみたらLinux上で動くバーチャル・マシン(VM)だったことがわかり,当初のワクワク感がなくなりました。 ただよくよく考えてみると,1990年代からソフトウエアの開発費用がいらなくなるというフレコミでLinuxが組み込みRISCプロセッサに使われましたが,その応用展開は容易ではありませんでした。それに対しAndroidは簡単にできるよう見せています。これはGoogle社が組み込みの市場へ進出するためのマイルストーンの第1ステップではないかと思っています。最終的にはGoogle社がよく言っ