インターネットのブログに元最高裁判事や文部科学省局長らの自宅への放火や殺害を予告する文書を書き込んだとして、脅迫罪に問われた元東大生で無職、前田記宏被告(25)に、東京地裁は26日、懲役2年、執行猶予3年(求刑懲役2年)の判決を言い渡した。 判決理由で小池勝雅裁判官は「インターネットの匿名性を利用した悪質な犯行だ。折から元厚生省次官らを狙った連続殺傷事件が発生し、被害者の不安や恐怖感は相当大きい」と指摘。その上で、被告が反省しているなどとして執行猶予を付けた。 判決などによると、前田被告は昨年11月、自宅のパソコンを使い、ブログに元最高裁判事、横尾和子さんの自宅を放火するとの予告を掲載。文科省初等中等教育局長や、自分が在学中に講義を受けた東大法学部の教授2人の殺害予告も書き込んだ。