ロシア外務省は、チベットの騒乱が中国の内政問題であるとの立場を明確に示し、混乱を武力で鎮圧する中国政府を支持する姿勢を表明した。さらに、北京五輪をボイコットする動きにも、徹底的に反対する姿勢を示した。 ロシア外務省は17日の声明で、「チベットが中国の一部であることを、ロシアはこれまで何度も表明してきた。ダライ・ラマ14世の問題は中国の国内問題である」と指摘した。そのうえで、「中国での夏季五輪を政治問題化することは、受け入れられない。中国側が選手たちの安全などの問題を解決し、高い水準の五輪を開催すると確信している」と強調。チベットへの渡航自粛を呼びかけた。 ロシアでは、チェチェン共和国など南部のカフカス地方で分離・独立を試みる動きが依然くすぶっている。「中国のチェチェン」とも呼ばれるチベットや新彊ウイグルといった「分離主義者」たちとの戦いで中国の立場を支持することで、同じ問題を抱える中露の蜜