オランダのアンドリュー・S・タネンバウム教授によって、1980年代後半(1987年頃)に開発されたUNIXライクなOS。 大学の講義(オペレーティングシステムの設計と実装)の教材として、フルスクラッチ(ゼロから)開発されたものである。(ユーティリティーコマンドの開発には、周囲の助力もあったようだ) 開発の背景には、それまで教材として利用できた正統UNIXのソースコードが、AT&Tのライセンス戦略のため参照できなくなったという事情があった。 フルスクラッチから書き起こされたMINIXはこのライセンスに抵触しないため、Cコンパイラを除いた全てのソースコードを安価に提供することができたが、これは当時としては画期的なことであった。 システムコールはUNIX V7に準拠している。 これはV7がケン・トンプソンとデニス・リッチーが手掛けた最後の版であり、単純かつ首尾一貫していてエレガントだと開発者が考