罵りあっている場合ですか? 独立行政法人として新しくスタートした国立がん研究センターを巡る大騒動。組織より患者さんを心配してくださいよ。 「職員はもっと真面目に働け」 4月1日、国立がんセンターが独立行政法人として「国立がん研究センター」と名前を変え、新たなスタートを切った。新理事長に就任したばかりの嘉山孝正氏は、本誌の取材にこうまくしたてた。 「僕は全職員のシフトに合わせて5回も所信表明演説をやって、そのたびに『今までとは全然違いますよ』と言ったんです。 厚労省がどうのこうのと言う前に、現場が自分のやることをやっていない。研究のレベルも低い。もっと真面目に働けって。改革する前に正常化することから始めないと」 新理事長がコーフンするのには訳がある。せっかく新たなスタートを切ったにもかかわらず、センター内は問題山積。独立法人化でポストを追われた厚労省からもケチがつく。 あげく長妻昭厚労相と仙