米ホテル大手、ヒルトン・ワールドワイドは21日、ヒルトン東京(東京都新宿区)をはじめとする日本の系列10ホテルで、高級食材として知られるフカヒレを、4月1日以降は提供しないと発表した。フカヒレを目当てにしたサメの乱獲を防ぐのが狙いだという。 ヒルトン・ワールドワイドは既に、東南アジアと中国でフカヒレの提供を取りやめている。日本では昨年12月以降、宴会施設での注文を受け付けていなかったが、ことし4月からはレストランでも提供をやめる。 フカヒレは、アワビやナマコなどと並び、中華料理の材料として有名だが、最近はサメの保護を求める動きが海外を中心に強まっている。 ヒルトン・ワールドワイドは今回の提供停止に関して「地球に優しい方法で食材などを調達する取り組みの一環だ」と説明している。